すごプレ

パワーポインが、ビデオ画面のように動きのあるものになる。 デジタルデータが公開されているので、それを元にすれば何とかなりそう。 値段も厚さもお手頃。1800円+税 けしてシンプルでない、こてこてのプレゼンをつくりたいときにおすすめ!すごプレ作…

書楼弔堂 破暁【合冊版】-【電子書籍】

古今東西の書物が集う墓場。 移ろい行く時代の中で迷える者達。 誰かが〈探書〉に訪れる時、一冊の虚(うそ)は実(まこと)になる。 明治20年代の本屋が甦る、新シリーズ! ーー立ち止まって眺めるに、慥(たし)かに奇妙な建物である。 櫓(やぐら)と云うか何と云…

電子書籍奮戦記

ボイジャー社の萩野正昭社長の本。ひさびさに名前を拝見し、これは、「ご祝儀」としても、買わねばと、購入しました。 電子書籍でちゃんとした縦書き本がほしい私にとって、「がんばれ!Mr電子書籍」です。電子書籍奮戦記作者: 萩野正昭出版社/メーカー: 新…

親鸞(上)

ある意味ハリーポッタ的冒険活劇です。宗教的には、最後の方で「仏」が見えない。と下巻につながりそうなキーワードが出てきます。乞うご期待的に上巻が終わります。親鸞 (上)作者: 五木寛之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/26メディア: 単行本購入:…

1Q84 BOOK3

とりあえず、これで話が完結したかなぁ というところ。 それに、12月までの話なので、さらに続編をつくるなら1月から3月のBOOK0(ゼロ)といいたところか。1Q84 BOOK 3作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/04/16メディア: ハードカバー…

乱歩賞作家赤の謎

さすがに乱歩賞受賞作家のミステリー中編を集めたものだけあって、内容充実です。 川田弥一郎の「ライフ・サポート」は最後は若干尻すぼみだとは思いますが、読ませてくれます。 新野剛志の「家路」は、定番ではあるものの親子の確執からの和解というテーマ…

神様のパズル

この本を原作にした映画を観ました。前半は面白く観せてもらったのですが、後ろの方は大変映画的に仕上がっていてどうも原作が気になりました。 原作を読んでみて、映画と全く違うことに驚かされました。原作的には、物理学第一主義は間違いだ。ということを…

のぼうの城

のぼうとは、でくのぼうの略であり、そののぼうと言われた人間を頭(かしら)にした戦の物語。1時間かせいぜい2時間スペシャルのドラマの原作といった。感じ。読み易い時代劇です。講談を本に起こしたと言えばそんな感じ。長編なのに短編的にサラッと読め…

日本辺境論

内田樹の中央公論新社が主催する「新書大賞2010」で大賞受賞の日本論です。 本の前半は、かなり聞いたことのある日本論ですが、後半は氏の武闘家としての体験に基づいた身体性を伴った記述にスペシャルなものを感じます。 辺境であることを自覚して、そ…

京極夏彦選 スペシャルブレンドミステリー 謎004

スペシャル・ブレンド・ミステリー第4弾「謎004」京極夏彦氏のセレクションです。 謎・疑・譚・情の4つのテーマを設け、味のある短編ミステリー集になっています。各章に前口上ということで、京極氏のお言葉が述べられており、1冊の本の統一感を感じさ…

Twitter社会論

最近注目している「Twitter」の世界で、「Tudaる」元祖 津田大介さんのTwitter紹介本。 ホームページ − ブログ − プロフ の流れの中で1つの大きな潮流としてのTwitterの分析が体験を通してされています。 自分が編集長となって、何人かのつぶやきを載せる雑…

黒笑小説

東野圭吾のブラックユーモア・シリーズ(?)の第三弾。怪笑小説、毒笑小説に次ぐもの。 皮肉な笑いが、13編コンパクトにまとめられていて、10〜15分程度で1編が読めるのも魅力的です。黒笑小説 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発…

クォンタム・ファミリーズ

村上春樹の1Q84を下敷きにしている感じの作品です。時期的には、こちらの方が早いのでしょうが、作中で、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に言及されており、並行して存在する世界の行き来と、宗教がらみのお話になったのもかなりの影…

臨機応答・変問自在2

前書「臨機応答・変問自在」のシリーズ2作目。前作は、学生に質問をさせたが、今回は一般に募集したものに回答したもの。森さんのユーモアと短い言葉での返答が冴えます。 Q何か行動する当たって「動機」は重要なのでしょか。医者を目指す動機や志望動機な…

円周率1000000桁表

この本は、円周率πの小数点以下100万桁が書かれているだけの本です。 文化というものは総じてそうなのかとも思いますが、この本は、なんの役にも立ちません。(たぶん、少なくとも私には)しかし、持っていて何となく心が豊かになる。(笑)そんな種類の…

落語論

この本は3部からなる。落語の「本質論」、落語の「技術論」これは落語家が知っていればよいこととも言える内容。最後に「観客論」これは、もちろん観客としての心の持ち方。 落語は業を肯定している。つまり、善悪どちらかに加担しない。善も悪も、人のなせ…

寝ながら学べる構造主義

入門書は専門書よりも「根源的な問い」に出会う確率が高い。ということで、構造主義とは一体何かを内田節で楽しめます。 技芸の伝承に際しては、「師を見るな、師が見ているものを見よ」ということが言われます。弟子が「師を見ている」限り、弟子の視座は「…

さいえんす?

理系ミステリ作家の東野圭吾の雑誌連載のエッセイ集。28話からなっているが、野球ネタは、私にとってはあまりヒットしなかった。科学的に考えることで騙されない人間になろうよ。という温かい気持ちと、本は書店で買ってほしいなぁ。という強い気持ちが伝…

フィッシュストーリー

この短編集は、伊坂としては早い時期の作品群である。4作品の一番古いのが01年の作品。それが、09年の12月に文庫本で発表された。表題の「フィッシュストーリー」は05年の作品であるが、映画にもなった。4作品の中で一番好きな作品だ。早い時期の…

毒笑小説

怪笑小説に続く、第2弾。文庫本には、なんと、京極夏彦との対談がおまけです。 対談の中には、笑わせる小説にかける力強い思いが表明されています。なかでも「つぐない」は、「秘密」にもつながるウルウル笑い系でいいですね。毒笑小説 (集英社文庫)作者: …

終末のフール

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてパニックが起こり、ようやく小康状態になった五年後。すなわちあと三年後に人類滅亡となる仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民のお話。「死神の精度」と構成は近いものがあって、短篇が集まってい…

殺人哀モード

日本推理作家協会の傑作選37です。書名は、内容と一致してないような気がします。うけ狙いとしか考えられません。けれど、それぞれの作品はなかなか楽しめました。特に、序文の北方謙三の文書は納得モノです。 短篇小説を読んでいると、不意に不思議な気分…

短編小説礼讃

岩波新書の86年出版されたものです。著者は、安部昭。彼の作品は読んだことがありませんが、短編小説を愛する気持ちが、伝わってきます。内容は、森鴎外、モーパッサン、ドーデ、ルナール、菊池寛、志賀直哉、チェーホフ、マンスフィールド、梶井基次郎、…

臨機応答・変問自在

森博嗣が大学の授業で質問に答える。けれど、森先生の回答はまさに「臨機応答・変問自在」なものです。 Q 世の中で最も大切なものは何ですか? ★時と場合による。また、大切の定義による。 ―森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在 (集英社新書)作者: 森博…

脳を活かす生活術

脳を活かすシリーズの3冊目。 もうひとつは、表情筋と脳の回路の密接な関係です。人間は、自分の表情に影響され認知判断も変わってしまうということが、実験で明らかにされています。いわば、自分が自分で自分の心を作っているという事実です。 脳も体の一…

1Q84

村上春樹の最新作ということで、話題になった作品です。海辺のカフカに習って、2人の登場人物が交互に登場するストーリーの展開です。かなり性描写があるので、子どもには読ませられない作品だと思います。R-12ぐらいでしょうか。よって大ベストセラーにな…

怪笑小説

帯には、「作家・東野の黒い顔。」とあるのですが、短編小説で、ブラックユーモアな作品集です。「一徹おやじ」は、巨人の星のパロディーですし、「逆転同窓会」はかなり教師に対する悪意があって、「動物家族」は乙一風と。ブラックな中にバラエティーのあ…

死神と雷鳴の暗号

本格短編ベスト・セレクションと銘打って、本格ミステリ作家クラブ編さんの小説8編とマンガ1編と評論1編が詰まっています。 むちゃくちゃなのは「通りすがりの改造人間」で、怪獣が出ますが、あんまりストーリーと絡まないというか、怪獣がなぜ出現するの…

龍馬の黒幕

明治維新の裏に英国諜報部がいた。しかも中心となる人物は、フリーメイソンといわれる人たちだった。 龍馬は誰に殺されたか。それはいろいろな人が推理していますが、この本でも、最後の章(正確にはひとつ前)まで引っ張っています。でも、後ろから読んでは…

ぼくの愛しい歌

阿久悠の5千曲以上の作詞した作品の中で、商業的にあまり売れなかったけれど、思い出に残っている50篇について語ったものをまとめたもの。 いまは、YouTubeで、いくつか聞くことができるよい時代になりました。例えば、ズー・ニー・ヴーの唄「ひとりの悲…