2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

終末のフール

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてパニックが起こり、ようやく小康状態になった五年後。すなわちあと三年後に人類滅亡となる仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民のお話。「死神の精度」と構成は近いものがあって、短篇が集まってい…

殺人哀モード

日本推理作家協会の傑作選37です。書名は、内容と一致してないような気がします。うけ狙いとしか考えられません。けれど、それぞれの作品はなかなか楽しめました。特に、序文の北方謙三の文書は納得モノです。 短篇小説を読んでいると、不意に不思議な気分…

短編小説礼讃

岩波新書の86年出版されたものです。著者は、安部昭。彼の作品は読んだことがありませんが、短編小説を愛する気持ちが、伝わってきます。内容は、森鴎外、モーパッサン、ドーデ、ルナール、菊池寛、志賀直哉、チェーホフ、マンスフィールド、梶井基次郎、…