2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学

島田紳助と松本人志の共著という形で、短い文章を交互に書きながら、自分のことや相手のこと、お笑いのことを語っている。「書きながら」と書いたが、むしろ語っているものを起こしたような作り方だ。 02年の発行なのであれからの2人の行動も合わせると感…

φは壊れたね

久々の森博嗣です。図書館でGシリーズの1冊目があったので借りてしまいました。 話としては、S&Mシリーズのその後の流れの話です。謎解きが、なかなか始まらず最後の最後での急展開でした。次はθかな・・・Φは壊れたね (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出…

ニュースキャスター

筑紫哲也さんが亡くなられて、追悼番組を見ました。TBSの「NEWS23」の裏側といった内容でした。彼の最後の仕事は、この番組で「ニュースキャスター」をやったこととみんなから記憶されることでしょう。 この本の最後には、引用として2つの言葉が載ってい…

問う女

主人公の女性の半生を描いたドラマチックな物語。自分に自信がなくて、自分ばかり見つめて生きてきたために、周囲からは自分中心のわがままな女と見られ、まわりの人を傷つけていく。「私はなぜ人から愛されないの」という問いに、最後は自ら答えを出す。 会…

スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎002 (講談社文庫)

シリーズ第1作は、東野圭吾が1970年、80年、90年に発表された短編ミステリーの中から選んだものを1冊にまとめたものでしたが、今回は宮部みゆきが、その次の年、1971年、81年、91年の作品の中から選びました。時代を思い出させる資料もつ…

にぶんのに

中島みゆきが小説を書いているとは知りませんでした。しかも心を病んだ女性の話。ストーリーは東京からインドネシア。そして、日本の国内を駆け巡り謎が解かれてゆく。中島みゆきを主人公に見立てて読んでゆくと絵が浮かびます。しかし、オチはそんなに深く…

チーム・バチスタの栄光

映画化にもテレビ化にもなった、第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。上下巻2冊構成の文庫本を読ませてもらいましたが、上巻を読んだ段階でどうなるのかと思ったら、とんでもないヒーローが出てきて、流れは大転回。一気に読んでしまいました…

ブッダは、なぜ子を捨てたか

なかなか、エキセントリックな書名。著者は、インドの仏教が「無我の仏教」であるとすれば、日本の仏教は「無私の仏教」であった。そして、江戸時代になって、先祖崇拝=葬式仏教の原型に練り上げられた。と述べている。ブッダは、なぜ子を捨てたか (集英社…