2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

黒笑小説

東野圭吾のブラックユーモア・シリーズ(?)の第三弾。怪笑小説、毒笑小説に次ぐもの。 皮肉な笑いが、13編コンパクトにまとめられていて、10〜15分程度で1編が読めるのも魅力的です。黒笑小説 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発…

クォンタム・ファミリーズ

村上春樹の1Q84を下敷きにしている感じの作品です。時期的には、こちらの方が早いのでしょうが、作中で、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に言及されており、並行して存在する世界の行き来と、宗教がらみのお話になったのもかなりの影…

臨機応答・変問自在2

前書「臨機応答・変問自在」のシリーズ2作目。前作は、学生に質問をさせたが、今回は一般に募集したものに回答したもの。森さんのユーモアと短い言葉での返答が冴えます。 Q何か行動する当たって「動機」は重要なのでしょか。医者を目指す動機や志望動機な…

円周率1000000桁表

この本は、円周率πの小数点以下100万桁が書かれているだけの本です。 文化というものは総じてそうなのかとも思いますが、この本は、なんの役にも立ちません。(たぶん、少なくとも私には)しかし、持っていて何となく心が豊かになる。(笑)そんな種類の…

落語論

この本は3部からなる。落語の「本質論」、落語の「技術論」これは落語家が知っていればよいこととも言える内容。最後に「観客論」これは、もちろん観客としての心の持ち方。 落語は業を肯定している。つまり、善悪どちらかに加担しない。善も悪も、人のなせ…