寝ながら学べる構造主義

 入門書は専門書よりも「根源的な問い」に出会う確率が高い。ということで、構造主義とは一体何かを内田節で楽しめます。

技芸の伝承に際しては、「師を見るな、師が見ているものを見よ」ということが言われます。弟子が「師を見ている」限り、弟子の視座は「いまの自分」の位置を動きません。「いまの自分」を基準点にして、師の技芸を解釈し、模倣することに甘んじるならば、技芸は代が下がるにつれて劣化し、変形する他ないでしょう。

「私の持論」という袋には何でも入るのですが、そこにいちばんたくさん入っているのは実は「他人の持論」です。

 部分的に抜いても伝たわるかなぁ・・・

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))