2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

どろろ

手塚治虫の「どろろ」という作品はずっと以前から認知していたものの、ストーリーはぜんぜん知らなかったなぁ。とまず鑑賞後の感想。時代劇なんだけど、無国籍な映像は国際的に受けがよいと思うのです。きっと海外の賞をねらっているのではと、かんぐってい…

サイダーハウス・ルール

サイダーハウスとはりんご農園なんだそうです。当時の黒人の労働の場として雇い主からの規則を「サイダーハウス・ルール」と言ったようです。(この映画では) ルールは自分で決めるんだ。というのがこの映画のテーマのように思えるのですが、社会の矛盾や青…

旅の重さ

とにかく若い。高橋洋子も岸田今日子も三国連太郎も。16歳の少女が旅をする話だけれど、純粋な旅で、都会は行かない。歩くときは白いシャツ。エッチなシーンになると黒に変わる。たいへん分かりやすい。オチにはあまり納得できないけど、吉田拓郎の主題歌…

放課後

東野圭吾のデビュー作。学園もの。女子高の教師に降りかかる殺人事件。やっぱり今読むと「若い」の一言。現在の作品に通じるものはたくさんあるけれど、やっぱり話の展開は今のほうがずっとよくなっている。(当たり前か?)なにせ20年以上も前の作品で、…

小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

日本推理作家協会が有名どころの作家に「こち亀」をベースに短編を書かせたもの。漫画のキャラクターを使ってどれだけ作家が自分の持ち味を出せるか。お遊びのようでもあり、真剣勝負のようでもある。短編なので気楽に読み終えます。ただ、入手は困難でよう…

十津川警部捜査行―愛と哀しみの信州

このシリーズは多く出ているようですが、初めて読みました。長野県松本市への急な旅行が決まったので、ちょっとは事前学習をしようと(?)買い求めました。長編かと思ったら、5つの短編で、最初の作品がもろ松本だったのですが、短編だけにそんなにその土地の…

ロシアン・ドールズ スパニッシュ・アパートメント2

ロシアン・ドールズというのが最後の落しどころなんだけれど、前作から数年後の彼らのドラマということで、前作を下敷きにドラマが進行するので、同じ1本の映画でも内容は濃い。フランスとイギリスのシーンがぶんぶんと入れ替わるのはさすがにEUという現実…

左手に告げるなかれ

第42回江戸川乱歩賞受賞作。女性の書いたものは女性の描写が上手い。女性の悲しさをストレートに描ける。でも、男はいまいち理解できない。ミステリーとして完成してると思うけど、女性に読んでもらいたいジャンルかな。左手に告げるなかれ作者: 渡辺容子出…

人生の教科書〈人間関係〉

2002年1月に出版された「対人関係」という本の文庫本。文庫本化に際していくつか加筆したようだ。やはり、人はいくつになっても成長する。数年前に書いたものでも現在に至る経験の積み重ねが新しいものを書きたくなるものだ。そういった意味で、あとが…

八月のマルクス

第45回江戸川乱歩賞受賞作品。ハードボイルド。題名の「マルクス」とは1930,40年代のアメリカの喜劇スター。マルクス兄弟で、マルクスの二挺拳銃(1940)は見たことがあるかも。この「マルクス」がキーワードなのでこれ以上は書けない。内容そのものは、日本…

スパニッシュ・アパートメント

いろんな国籍の学生たちが、バルセロナで共同生活をする中でいろいろな体験をする青春群像劇?フランスの映画。セドリック・クラピッシュ監督の作品。ハリウッド映画にない地味なところがいいです。時々こういったものを見ないと人生観がカラカラになりそう…