2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

地下鉄(メトロ)に乗って

主人公の父親の過去をタイムとラベルしながら観察し、関係していく。父親を理解する物語であるけれど父親はそれを知らない。(たぶん) 昭和初期からの地下鉄を中心とした東京の景色が描かれているが、東京に住んでいない人にとってはなかなか想像がしにくい…

手紙

「白夜行」で読書後とっても暗い気持ちになったので、この作品も心配して買ったもののなかなか読むことを躊躇していました。読んでみると意外と前向きなので安心しました。手紙 (文春文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10/06メディ…

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

「パイレーツ・・・」の第2作。前作の話の続きで、次の作品の橋渡し。という立場の第2作。最後のシーンには薄く「つづく」の文字が見えたのは私だけ? 前作のまさに「海賊」のスピーディーで奇想天外な展開が大好きだっただけに、今回もったいつけたような…

劇団東京乾電池・創立30周年記念公演DVD「長屋紳士録」

小津安二郎の映画を原作にした公演のDVD化。劇団ものが見たいなぁと思って手にしました。 劇団東京乾電池ってもっと笑わせてくれるのかと思っていたら、小津映画の演劇版でしみじみしました。話の中身は、戦中なのか戦後なのかその年代でないのでわかりま…

スクール・オブ・ロック

子どもが多く出る学園もの(?)にもかかわらず「かわいい」という印象を与えない映画作りをしたそうです。ということでロック好きには楽しい作品に仕上がっています。 主人公のジャック・ブラックのロック魂にスポットを当てた作り方で、子どもの成長といった…

天国までの百マイル

「荒唐無稽」というのか「大人のメルヘン」というのかは読むときの体調によるのかも。大人が多少潤いのあるものを読みたいと思ったらこの本はよいかも。天国までの百マイル (朝日文庫)作者: 浅田次郎出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2000/10/01メディア:…

妻に捧げた1778話

作家眉村卓の奥さんが癌になり病床の妻に読ませるために毎日1話ずつショートショートを創る。それが亡くなるまでに1778話となった。 テレビのドキュメントで話は知っていたものの実際に読みたいものだと思っていたら、裏話も含めてまとめられた本書を手…

陽気なギャングが地球を回す

日本版「オーシャンズ11」ということで、ハリウッド版はたいへん面白かったので期待しました。 理論的・メカニック的にもう少し詰めると勝てるのになぁという感想。ちょっと箱庭的なスケール(それが日本的と言えなくもないか)を越えてほしかった。でも予…

ほぼ日刊イトイ新聞の本

この本は、糸井重里さんが主宰するホームページの立ち上げから今に至る「奮闘記」です。このページは以前から注目していました。立ち上げ当初の裏話やら現在の運営状況なりがよくわかり「ほぼ日」がますます好きになりました。ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談…

ブラザーフッド

brotherhoodとは、兄弟愛なのだそうです。韓国での原題の直訳は「太極旗翻して」(太極旗とは大韓民国の国旗)ということで、韓国と日本の意識の違いが、この映画の見方・タイトルまでもが変わるのかと思いました。悲しい映画なのですが、朝鮮戦争に対する認…

バットマン ビギンズ

バットマンシリーズはかなり前に観た記憶しかなく、そのときはいかにもアメリカンコミックス的でハリウッド的で、勧善懲悪・ハッピーエンドといったイメージでしたが、今回はむしろスターウォーズのエピソード3を観ている感じがしました。バットマン ビギン…

マスク2

かなりマイルドになったようです。前作はかなりはじけてましたが、今回は家族で見ても大丈夫。マスク2 (特別編) [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2006/10/27メディア: DVDこの商品を含むブログ (2件) …

テレビの鬼

いまは亡きナンシー関の辛辣なタレント評。言われたほうは悩んじゃうかもしれないけどむしろ観客がそんなタレントを望み、つくりだしたのだとしたら一つの文化論と考えてもいいのかな。かなり前の本であるにもかかわらず批評されたほとんどのタレントは現役…

グーグル・アマゾン化する社会

腰巻に「多様化、個人化、フラット化した世界で、なぜ一極集中が起きるのか?」とある。後半読み応えがあった。 キーワードは「スケールフリー・ネットワーク」「沈黙の螺旋」だ。ネットワークは、ランダムで均等になっていない。むしろ空港の関係のように羽…

手塚治虫―ロマン大宇宙

天才手塚治虫の伝記。アニメが大好きで、マンガのアイデアが尽きない人で、締め切りまでねばる大変な人だということはとくわかったが、今度本人の書いたものも読んでみたい。手塚治虫―ロマン大宇宙 (講談社文庫)作者: 大下英治出版社/メーカー: 講談社発売日…