2010-01-01から1年間の記事一覧
ある意味ハリーポッタ的冒険活劇です。宗教的には、最後の方で「仏」が見えない。と下巻につながりそうなキーワードが出てきます。乞うご期待的に上巻が終わります。親鸞 (上)作者: 五木寛之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/26メディア: 単行本購入:…
とりあえず、これで話が完結したかなぁ というところ。 それに、12月までの話なので、さらに続編をつくるなら1月から3月のBOOK0(ゼロ)といいたところか。1Q84 BOOK 3作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/04/16メディア: ハードカバー…
さすがに乱歩賞受賞作家のミステリー中編を集めたものだけあって、内容充実です。 川田弥一郎の「ライフ・サポート」は最後は若干尻すぼみだとは思いますが、読ませてくれます。 新野剛志の「家路」は、定番ではあるものの親子の確執からの和解というテーマ…
この本を原作にした映画を観ました。前半は面白く観せてもらったのですが、後ろの方は大変映画的に仕上がっていてどうも原作が気になりました。 原作を読んでみて、映画と全く違うことに驚かされました。原作的には、物理学第一主義は間違いだ。ということを…
のぼうとは、でくのぼうの略であり、そののぼうと言われた人間を頭(かしら)にした戦の物語。1時間かせいぜい2時間スペシャルのドラマの原作といった。感じ。読み易い時代劇です。講談を本に起こしたと言えばそんな感じ。長編なのに短編的にサラッと読め…
内田樹の中央公論新社が主催する「新書大賞2010」で大賞受賞の日本論です。 本の前半は、かなり聞いたことのある日本論ですが、後半は氏の武闘家としての体験に基づいた身体性を伴った記述にスペシャルなものを感じます。 辺境であることを自覚して、そ…
スペシャル・ブレンド・ミステリー第4弾「謎004」京極夏彦氏のセレクションです。 謎・疑・譚・情の4つのテーマを設け、味のある短編ミステリー集になっています。各章に前口上ということで、京極氏のお言葉が述べられており、1冊の本の統一感を感じさ…
最近注目している「Twitter」の世界で、「Tudaる」元祖 津田大介さんのTwitter紹介本。 ホームページ − ブログ − プロフ の流れの中で1つの大きな潮流としてのTwitterの分析が体験を通してされています。 自分が編集長となって、何人かのつぶやきを載せる雑…
東野圭吾のブラックユーモア・シリーズ(?)の第三弾。怪笑小説、毒笑小説に次ぐもの。 皮肉な笑いが、13編コンパクトにまとめられていて、10〜15分程度で1編が読めるのも魅力的です。黒笑小説 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発…
村上春樹の1Q84を下敷きにしている感じの作品です。時期的には、こちらの方が早いのでしょうが、作中で、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に言及されており、並行して存在する世界の行き来と、宗教がらみのお話になったのもかなりの影…
前書「臨機応答・変問自在」のシリーズ2作目。前作は、学生に質問をさせたが、今回は一般に募集したものに回答したもの。森さんのユーモアと短い言葉での返答が冴えます。 Q何か行動する当たって「動機」は重要なのでしょか。医者を目指す動機や志望動機な…
この本は、円周率πの小数点以下100万桁が書かれているだけの本です。 文化というものは総じてそうなのかとも思いますが、この本は、なんの役にも立ちません。(たぶん、少なくとも私には)しかし、持っていて何となく心が豊かになる。(笑)そんな種類の…
この本は3部からなる。落語の「本質論」、落語の「技術論」これは落語家が知っていればよいこととも言える内容。最後に「観客論」これは、もちろん観客としての心の持ち方。 落語は業を肯定している。つまり、善悪どちらかに加担しない。善も悪も、人のなせ…
入門書は専門書よりも「根源的な問い」に出会う確率が高い。ということで、構造主義とは一体何かを内田節で楽しめます。 技芸の伝承に際しては、「師を見るな、師が見ているものを見よ」ということが言われます。弟子が「師を見ている」限り、弟子の視座は「…
理系ミステリ作家の東野圭吾の雑誌連載のエッセイ集。28話からなっているが、野球ネタは、私にとってはあまりヒットしなかった。科学的に考えることで騙されない人間になろうよ。という温かい気持ちと、本は書店で買ってほしいなぁ。という強い気持ちが伝…