『計算機歴史物語』 内山 昭 著 1983
- 作者: 内山昭
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1983/06/20
- メディア: 新書
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この本は、チグリス・ユーフラテス、メソポタミア時代からさかのぼり、多くの計算機(当然現代のような「機械」ではないが)について言及している。もちろん日本最古の計算機についても。
しかし、この本を私が手にしたのは、・・・
その前に、クイズを一つ。「電卓」は、なんの略か?
手のひらサイズの「電卓」=「電子式卓上計算機」が正解と思う。
ところが、かつて、わが家に「電気式卓上計算機」があった。モータで、歯車を回し、ガチャガチャすごい騒音を立てて計算が終わると「チーン」と鳴って知らせる。現在わが家にないが、昭和四十年頃ではなかったかと思う。
そして、その同時期に「手動式計算機」を触らせてもらった経験がある。歯車の塊で、ハンドルがあり、セットしてハンドルを一生懸命回す。
やっぱりそれも、計算を終了すると「チーン」で知らせてくれる。ただ、そこで、勢いづいてハンドルを止められないと答えが崩れてしまう。
という記憶がある。
やっと、話を戻すが、この本を手にしたのは、今述べたような「計算機」の記憶によるものと思える。私にとって「技術革新」とか「ハイテク」といったイメージは、ここを起点にしているようだ。