地下鉄(メトロ)に乗って

 主人公の父親の過去をタイムとラベルしながら観察し、関係していく。父親を理解する物語であるけれど父親はそれを知らない。(たぶん)
 昭和初期からの地下鉄を中心とした東京の景色が描かれているが、東京に住んでいない人にとってはなかなか想像がしにくい。地下鉄フリークにはファンタジーとして読めるだろう。

地下鉄に乗って (講談社文庫)

地下鉄に乗って (講談社文庫)