白い犬とワルツを

アメリカの作家の翻訳もの。外国文学を少しでも読みたい気分でしたので、映画化にもなった本作品を読んでみました。
主人公は、長年連れ添った妻に先立たれ、子どもたちからは心配され、これからの生活のよりどころを探している。すると、白い犬が寄り付くようになって、でも他の人には認知されなくて、ぼやぼやしている間に自分の体がいうことを聞かなくなってくる。まあでも、これも人生。よかったのかも。ってな感じの淡々たる終焉。ステーキを食べ続けている日常に、ぽつんとお茶漬けがやってきた。さわやかでもあり、こんな細かな機微をしっかり理解しなきゃならんとの神の啓示か?

白い犬とワルツを (新潮文庫)

白い犬とワルツを (新潮文庫)