重力ピエロ

 読後感は、爽快でもないし、納得でもないし、ちょっと完全燃焼できなかった。結構長い話だった分、「読んだぞ」という達成感があっても良かったんだろうけど、頂上を目指して登山していたら、着いたところが町の中だったりした残念感。伊坂幸太郎のこの作品も映画化されるようですが、映画としてはうまく表現できるかもしれない。
 「お話」そのものは多くの取材に基づいていて、面白いのだけれど、ストーリーの底流がいま一つ薄かったかなぁと思うのです。父も兄弟もストーカーも探偵もみんなキャラは立ってますね。それだけに。

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