ナイチンゲールの沈黙
悲しい話は、「読んでしまった」という重たい読後感があるもので、この作品もかなり重たい気持ちになりました。ただ、ストーリーを概観すると、初めの3分の1のところで事件が起こり、犯人が読者に提示されます。そこからじっくりとその裏を白鳥・田口ペアがとっていきます。前作と違って「超能力」的なところがキーになっているのでちょっと「荒唐無稽」的な作品になってしまったのではないでしょうか。そこは残念なところです。しかし、白鳥と今回登場の白鳥の大学の時の友人の丁々発止なやりとりだけでも楽しく読めました。
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/10/06
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 120回
- この商品を含むブログ (311件) を見る