四季 春

 天才科学者 真賀田四季の「体」が小さかった頃のお話。なぜ、「体」と限定したかというと、彼女が13歳までの話にもかかわらず、体以外は、すべて「天才」でした。というわけで、幻想的な精神世界の話をされても、こちとら平凡な人間でありまして、「わけわかんない」という投げやりな態度をどう大人としてオブラートに・・・天才を凡人にわからせようとする努力は難しいのでしょう。そこに両者を隔てる壁が存在する。そうなると、私が享受している読書生活は、天才の凡人に対するサービスの一部分ということになるのかな。

四季 春 (講談社文庫)

四季 春 (講談社文庫)